HOME >車はこうして直します>色合わせ(調色)
車には多くのボデーカラーが存在します。同じ”赤“といってもカーメーカーや車種によって全く異なる”赤”であり、また同車種の車においても、お車に乗られているカーオーナー様の所有条件によっても微妙な色の違いが出てきます。
例えば地域や保管方法、洗車度合いなどが挙げられます。よってカラー調整については無数にあると言われています。
自動車の補修に用いる専用の塗料には150色近い"原色"と呼ばれるカラーが存在します。プロの技術によって原色を選択して、お客様の車のボデーカラーにあった調合を行っていきます。1つのボデーカラーによっては多いもので12~13色もの原色を混ぜ合わせて微妙な色調整を行っていきます。
調合した塗料をテスト吹きして塗板を作成します。このときは塗装の条件にあったスプレー設定やシンナー希釈の条件で行います。少しでも異なった条件での塗装は、実際にはボデーへの塗装を行う際に、異なった色となってしまいますので、しっかりとした作業を求められます。
比色(ひしょく)とは調合した塗料をテスト吹きして塗板を作り、実際の車の色と合っているか比べる作業であります。このとき光の当て方などで色が異なって見えるなど、熟練の判定技術が求められます。調色は何度もこのような比色を繰り返し、原色調合で微調整を図って、車の色に近付けていくといった匠技術を要するプロならではの高度な作業であります。